白線 文字のみの詩 2024.07.14 壊れた充電器を腕に埋めこんで彼女はふらふらと車道を歩く 白線を大きくはみ出して彼女の足は擦り切れている 僕は優しくなんかない傷付くのが得意なだけ弱いフリが得意なだけ 君の不幸を餌にして僕はもっと優しくなれるそんな僕を誰か ころしてください 白線を赤く染めながら彼女は空への階段を昇る 僕は優しくなんかない優しくなんかなりたくない 23.08.12